まほうのらんぷ公式ブログ › 2016年10月15日

2016年10月15日

生活介護事業所「らぴす」が移転資金で寄付をつのる理由。



平成26年から運営を開始した生活介護事業所「らぴす」
来年4月に移転OPENします。

「らぴす」は、重度心身障がい者の方が通う事業所です。

地鎮祭も終え、今月からはいよいよ工事も始まりました。

今まで「らぴす」は、松平のプレハブで運営していたこともあり、
夏は暑くて冬は寒いという、少し厳しい大変な環境でした。

そして何より、ご利用者様が増えていき、
小さなプレハブは拠点としては狭くなり、
今後も増え続ける需要に対応できなくなってきていました。

ということで、将来のことも考えながら移転計画はスタートしました。
移転にかかる総費用は、なんと7,000万円!

できる限り、節約やコスト削減を盛り込んでいます。
しかし、利用者のみなさんに必要な環境・設備を整えるには、
なにもかも激安のもので揃えることは難しく、
長く使える良いものをそろえていく必要もあります。

NPOなんだから、福祉なんだから、
行政からお金が出るでしょ、補助があるでしょ・・・
というイメージがあるかと思いますが、

現実は異なります。
すべてが自己資金で用意しないといけません。

社会福祉法人のように税金が免除される特権もなく、普通の一般企業と同じなんです。
もちろん法人の自己資金だけではまかなうことが難しく、金融機関から融資を受けます。

平成22年にCafe Musu.Bをメイン事業とした「はたらくば」を作ったときもそうだったのですが
金融機関から融資を受け、事業を立ち上げ、運営する。

それは一般企業と同じ。

しかし、私たちはNPOなんです。

NPOも一般企業と同じやりかたでやってればいいのか!?ということは、
新規事業立ち上げの時には常に考えます。

一般企業と同じことをやってるだけなら、NPOである必要はないのではないか。

私たちNPO法人まほうのらんぷは、株式会社でも社会福祉法人でもないです。

私たちがNPOという法人格にこだわっているのは、地域課題を解決する担い手であり続けたい。
そして、地域に住むいろいろな方たちと一緒に、その地域課題を解決していきたいと思っているからです。


今回の移転は、この地域に重度心身障がい者が通える事業所が少ないこと、
個人個人を大切にした支援が受ける拠点を増やしたいこと、

障がいの有無に関係なく、大切な命です。
彼ら彼女らも、僕らと同じように生活を楽しみ、チャレンジして、
挫折や苦労、そして達成感を感じられる事業所を作りたい。

そんな思いを、地域の人たちにも伝える良い機会だと思っています。

そしてその活動を一人でも多くの地域の方に気付いていただき、
行政やNPOにお任せしっぱなしにしておくのではなく、
地域の課題を地域のみんなで解決できる社会に、一歩でも近づくように、

それが、寄付という支援のかたちであっても、
大切な関わり方のひとつであると思っています。

そんな思いもあり、金融機関からの融資だけでなく、
地域の皆様にも、ほんの少しだけご支援をいただき、

「ここは俺が寄付してできた施設だ」
「私もココと関わっているのよね」


そんなふうに、当施設や当法人を、少しでも身近に感じていただき、
無関心・無関係の他人事ではなく、
地域とともに、障がいのある方々を支えていける、そんな関係を築いていければと願っています。

そんな思いから、寄付金集めの活動を開始します。
移転の費用総額7,000万円の内、500万円を目標に募金のお願いをしております。

1口1,000円でもかまいません。大口の寄付も大歓迎です。
ぜひ、皆様からのあたたかいご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。


  NPO法人まほうのらんぷ
  理事長 谷澤 雄樹


▼寄付の方法・募金趣意について
詳細は、こちらのチラシをご参照ください。
rapisu2016.pdf (PDF: 3804.63KB)
  

Posted by まほうのらんぷ事務局 at 19:29お知らせ